◇がぶり もぐもぐ!◇

がぶりもぐもぐ! [ ミック・マニング ]
価格:1728円(税込、送料無料)




 「がぶり もぐもぐ!」ミック・マニング/ブリタ・グランストローム作 藤田千枝・訳(岩波書店)

  小さな芽が出た。美味しそう。
  小さな芽を食べたいのは、イモムシ。
  イモムシは小さな芽を食べた。

  そのイモムシをキリギリスが食べ、
  キリギリスをクモが食べ、
  クモをトカゲが食べ…



  食物連鎖がテーマの科学絵本です。
  イラストはユーモアと迫力があります。

  恥ずかしながら、私はキリギリスが雑食で他の昆虫を食べることを、
  こちらの絵本を読むまで知りませんでした…
  キリギリスは草食のイメージだったのですが!
  更に調べたところ、バッタの多くは草食だが、雑食のバッタもいる。
  ほとんどのコオロギは雑食とのことでした。
  改めて、絵本で学べることって、多いですね〜(私が無知なだけかも…)

  絵本には、コキンメフクロウとか、カワカマスなど、
  あまり見たことのない動物も出てきて、興味深かったです。
  カワカマスのイラストを見た時には、最初ワニかと思いました。

  キツネの死体にハエやウジ虫がたかっている場面がありますが、
  ユーモアのあるイラストのお蔭でしょうか。
  虫が苦手な私でも、気味悪くは感じませんでした。
  (リアルに想像すると、『うわ〜』 ですが、これが現実なのですよね)

  ラストは、人間も登場します。
  巻末には大人の方向けの食物連鎖の解説がついています。

  1999年の刊行のこちらの絵本は、現在事実上の絶版状態で、古書は手の届かない価格でした。
  子どもたちにたくさん読んであげたい絵本ですが、残念です。(2016/6/29)

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