◇ねんどぼうや◇

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  「ねんどぼうや」ミラ・ギーンズバーグ文 ジョン・A・スミス絵 覚和歌子・訳(徳間書店)

  子供が大きくなり、寂しくなったおじいさんは粘土で子供を作ります。
  名前は「ねんどぼうや」。

  ねんどぼうやはいっぱい食べてどんどん大きくなります。
  家の食べ物を全部食べてしまったぼうやは庭に出て、
  ニワトリや猫、犬も食べてしまいます。

  そして、おばあさんとおじいさんも食べてしまいます。
  ついには村中の人達と動物を食べ尽くしてしまうねんどぼうや。

  もっともっと食べたいねんどぼうやが原っぱで出会ったのは、
  金色の目をした子ヤギでした…



  ロシアの民話を元にしたお話です。
  イラストは、映画のように迫力のあるアングルで描かれています。
  ねんどぼうやは、今風にいえば『キモカワ』でしょうか? 少々不気味です。

  ホラーな展開ですが、ラストはハッピーエンドです。
  子供たちの反応も、「怖〜」と言いながらも楽しんでいますね。

  ちなみに私が一番怖いシーンは、
  ねんどぼうやが馬車を飲み込むところです。

  さて、私はこのお話からは、「人工的な生命に対する恐怖」を感じます。
  命は「授かる」と言いますが、自分の寂しさを癒すために、
  おじいさんは人工的に子供(命)を作ってしまいます。
  そして、人工的に作られた「生き物」が人々に恐怖をもたらします。

  無機物から生命を生み出してしまう事の恐怖。
  昔話でありながら、「生命倫理」への警鐘を鳴らしているように思えます。

  残念ながら、現在は入手困難です。(2011/09/17)

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