「お月さまってどんなあじ?」マイケル・グレイツ絵/文 いずみちほこ・訳(セーラー出版)
ある日、「お月さまってどんなあじなんだろう?」と思った小さなカメが、 お月さまをかじるために高い山に登ります。 でも、カメは小さくて、お月さままで届きません。 そこで、カメはゾウを呼びます。 ゾウはカメの背に乗りますが、やはり届きません。 そこで、ゾウはキリンを呼びます…。 次々と動物達が呼ばれ、カメの上にゾウ、更にその上にキリン、シマウマ…と乗っていきます。 繰り返しのリズムが心地良いです。 高〜い動物ピラミッドに子供達は大喜び。 心優しいお友達から「カメさん、重くてかわいそう!」と心配して貰える事も。 「カメ、すげー力持ち!!」と声援が起きた事もありました。 私は小学校で読む時は一年生のクラスで読みますが、もっと小さいお子さんでも大丈夫です。 本の片側の白いページに大きめのはっきりした文字で文章が書いてありますので、 読み易く、「読み語り」に大変向いています。 月がテーマですが、季節を限定する言葉がないので、一年中使えるのも嬉しいです。 さて、ラストはちょっとしゃれた終わり方になっています。 このラストは大人の方にも好評です。 私は、ラストシーンで余韻を持たせられるよう心掛けて読むようにしております。(2011/07/21) |