『ちゅうちゅうたこかいな』新井洋行(講談社)
壺があります。 「ちゅうちゅうたこかい…」と声を掛けると、「な」とタコが現れます。 次は、「なべ」。 その次は「ナポリタン」、「なまはげ」…… 「な」のつく言葉が、タコさんと一緒に次々と出てきます。 ちゅうちゅうたこかいなのリズムが愉快な言葉遊び絵本です。 小学一年生のクラスで読ん時は、子どもたちも一緒に 「ちゅうちゅうたこかいな」と元気に唱えてくれました。 小学生は「な」のつく言葉だとすぐ気が付くようです。 幼稚園以下の年齢では、「なかまわれ」等の言葉が少し難しいようです。 でも、絵がはっきりしていて言葉のリズムが面白いので、 おはなし会では小さなお子さんも楽しんでくれます。(2017/08/01) *・゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・* 「ちゅうちゅうたこかいな」とは、そもそも何ぞや?と思って調べてみました。 二個単位で数を数える言葉なのですね。 「ちゅう・ちゅう・たこ・かい・な」で、2・4・6・8・10となります。 「ちゅう」の元が「重二」。「重二」は「2が二つ重なること」。 (重二が清音化して「ちゅうに」、更に「ちゅう」となる) 2が二つ重なると4で、「ちゅうちゅう」はその倍だから8。 8から蛸を連想し、「かいな」は「腕(かいな)」のことだそうです。 諸説あるようです。 |