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〜〜 紙芝居☆覚書き(3) 〜〜


感想&備忘録です。(2014/04/29〜)

※時間について。
舞台を使用せず、ざっと一通り声に出して読んだ時間です。参考程度に。


※物語のラストまでをご紹介している場合があります。
ネタバレNGの方は、ご注意下さいませ。


   ※タイトルクリックで紹介欄へジャンプします。

   01.あなのはなし
   02.しりやのめいじん
   03.かわうそときつね
   04.てつだいねこ
   05.にじになったきつね
   06.たのきゅう
   07.チョコレートカステラだいじけん
   08.おまめくんぱちぱちー
   09.ばけばけど〜ん!
   10.ななつのほしのてんとうむし(科学紙芝居)
   11.てんからおだんご ☆
   17.えのなかのゆうれい ☆
   18.こわがりギンちゃんのばけねこそうどう ☆


01.「あなのはなし」B4判12場面
 ミラン・マラリーク・原作
 中野真典・脚本/絵(童心社)



 *・゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*


絵本「あなのはなし」ミラン・マラリーク作
 間崎ルリ子・訳 二見正直・絵/穴(偕成社)


 
 昔々、ある所に赤い靴下があった。
 靴下には穴が開いていた。
 やがて、穴はどんどんどんどん大きくなって、
 ついには靴下を呑み込んでしまった。
 穴はぶらりと外に出掛けた。

 穴が歩いて行くと、向こうからドーナツがやってきた。
 穴とドーナツは一緒に歩いて行くことにした。
 二人一緒なら、狼だって怖くないから。

 それから、かえる・つばめ・ひつじに出会い、仲間は五人になった。
 夜になり、五人は森の小屋で一晩泊まることにした。

 さて、真夜中、狼がやってきた。
 狼は、あっという間にドーナツとかえるとつばめとひつじの四人を
 呑み込んでしまった。

 最後に、狼はパクリと穴を呑み込んだ!
 すると、狼のお腹に穴が開いた。
 そして、ドーナツとかえるとつばめとひつじの四人が飛び出してきた。
 穴はどんどんどんどん大きくなって、狼をすっかり呑み込んでしまったのだった。

 そして、五人は東を目指して旅を続けた。
(約5分)

・登場人物:1つ+5匹
 (穴・ドーナツ・かえる・つばめ・ひつじ・おおかみ)

 とても不思議な外国のお話です。解説によれば、
 「おはしのろうそく4」(東京子ども図書館編・発行)に掲載されている
 「あなのはなし」(間崎ルリ子・訳)を紙芝居化した作品であるとのことです。

 「穴」は穴として存在しているのに、その実体はないところが面白いですよね。
 でも、靴下に穴が開くと困るのは確かですp(´⌒`q)

 絵本版もあります。仕掛け絵本になっています。
 絵本の解説によれば、チェコの創作民話とのことです。(2014/12/21記)

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02.「しりやのめいじん」B4判12場面
 望月新三郎・脚本 金沢佑光・絵
 松谷みよ子・監修(童心社)

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 ひょんなことから弓矢の名人にされてしまった百姓の若者。
 殿様から、鴨狩に同行するよう命じられ…
(約5分)

・登場人物:多い
 (若者・宿屋の人たち・殿様・家来たち)

 ラストのイラストは、面白いような怖いような…
 三本の矢が順に当たる場面のページめくりが私には難しい。
 でも、練習していつか演じてみたいです。
 大人向けでも。

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03.「かわうそときつね」B4判12場面
 堀尾青史・作 松島わき子・絵(童心社)

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 に住むキツネと川に住むカワウソが、
 互いにご馳走に呼び合うことにした。
 カワウソはキツネに魚をご馳走した。

 だが次の日もその次の日も、
 キツネは神様から「空を守れ」「地を守れ」と任されたと言い、
 空や地面を見つめるばかりでご馳走をしてくれない。

 また次の日、キツネはカワウソから魚の取り方を教わる。
 キツネはカワウソに言われた通り、一晩中池にしっぽを垂らす。
 しっぽは氷に嵌ってしまい、きつねは降参した。
(7分)

・登場人物:2匹
 (きつね・かわうそ)

 可愛い絵です。
 冬のお話。

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04.「てつだいねこ」B4判12場面
 水谷章三・脚本 大和田美鈴・絵(童心社)
 
 おじいさんとおばあさん、
 そしてネズミとりが得意な猫のタマが仲良く暮らしていた。
 だが、年月が流れ、年を取ったタマは寝てばかり。

 田植えで忙しい時期、寝ているタマを見て、おばあさんは思わず、
 「タマはいいねえ。猫の手も借りたい時に寝ていられる」と言ってしまう。

 田植えが始まった。
 すると、見たこともない可愛い娘がきびきびと働いている。
 若者たちは、娘に良いところを見せようと大張り切り。
 田植えは早々と終わった。だが、娘は…
(約6分)

・登場人物:
 (おじいさん・おばあさん・若者×3)

 色白で可愛い娘の正体は、もちろんタマ。
 若者たちのマドンナになってしまうところが愉快です。

 さて、恩返し後、正体に気付かれたタマは姿を消します。
 日本の昔話ではお約束のパターンですが、
 やはり寂しく感じますね。

 ラスト、タマに良く似た子猫が
 おじいさんとおばあさんの許へやってきます。
 ほのぼのとした昔話です。

 第43回(2004年)五山賞受賞作品。
 残念ながら、現在は入手困難のようです。(2014/04/29記)

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05.「にじになったきつね」B4判12場面
 川田百合子・脚本 藤田勝治・絵(童心社)        


 
 、ゴロザエモンといういたずらぎつねがいた。
 ゴロザエモンは、お地蔵さんに化けてお団子を食べたりしていた。

 ある時、村外れに住む病気のおじいさんが、
 「虹を見たい」と言うのを聞いて、ゴロザエモンは虹に化けてみせる。
 虹を見たおじいさんは、大喜び!

 だが、ゴロザエモンは段々疲れ、たるんだ虹になってしまう。
 「逆さ虹だ!」とおじいさんはまた大喜び。

 更におかしな形に変わる虹を見て、
 おじいさんは嬉しくてすっかり元気になったのだった。
(約5分)

・登場人物:
 (ゴロザエモン・子ども×3・おじいさん)

 病気のおじいさんをいたわるゴロザエモンの、心温まるお話です。
 ラスト、ゴロザエモンのすみかに、
 可愛い時の手紙が添えられたおいなりさんが届きます。

※静岡県に伝わる民話。
 ゴロザエモンは人気のキャラクターで、
 数々のお話が伝わっているとのことです。(2014/04/29記)

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06.「たのきゅう」B4判16場面
 渋谷勲・脚本 藤田勝治・絵(童心社)

 
 、「たのきゅう」という名前の旅役者がいた。
 母親が病気になったので、
 親方から暇を貰って家に帰ることにした。
 たのきゅうは母親に芝居を見せたいと思い、
 芝居で使う着物や鬘も一緒に持って出かけた。

 峠の途中で夜になった。
 すると突然、ひげの爺様が現れた。
 爺様に名を聞かれ、「たのきゅう」と答えるが、
 「タヌキ」と聞き間違えられてしまう。

 実は、爺様の正体は恐ろしい「うわばみ」。
 「タヌキが化けるところを見たい」とうわばみに言われ、
 芝居の道具を使って次々と侍やお姫様に扮して見せるたのきゅう。
 すっかり感心したうわばみは、うわばみの弱点を教えてくれる。
 たのきゅうも弱点を聞かれ、「大判小判」と答える。

 さて、母親の病の原因が、
 うわばみの毒だったことを知ったたのきゅうは…
(約7分)

・登場人物:
 (たのきゅう・親方・茶店のばあさま・うわばみ・おっかさん・村人)

 「饅頭怖い」系のお話です。
 うわばみの迫力を表現するのが難しい…
 大人の方向けにも。(2014/05/02記)

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07.「チョコレートカステラだいじけん」B4判16場面
 かこさとし紙芝居傑作選 北田卓史・画(童心社)

 
 古いお寺に大きなチョコレートカステラが落ちていました。
 ありんこのチイちゃんは大喜び。
 お友達を連れてきます。

 救急車・消防車・パトカーも駆けつけて、大騒ぎ。
 働く車もたくさんやってきました。
 チョコレートカステラをクレーン車で吊り上げたその時…
(約6分)

・登場人物:
 (チイちゃん・チメちゃん・チナちゃん・医者・消防士・警官・科学者)

 可愛いお話で、テンポ良く読めます。
 最後はちょっとかわいそう…
 働く車がたくさん出てくるところが楽しいですね。
 対象年齢は幼稚園生位でしょうか。(2014/05/02記)

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08.「おまめくんぱちぱちー」B4判8場面
 とよたかずひこ・脚本/絵 三石知佐子・監修
 (童心社)

 ねこさんが上手にジャンプ!
 おまめくんと一緒に、ぱちぱちー

 いぬさんがお手をして、えらい!
 おまめくんと一緒に、ぱちぱちー

 最後は、ご飯を全部食べたおまめくんにぱちぱちします。
(約2分)

 赤ちゃんから楽しめる紙芝居です。
 舞台を使わずにざっと読むと2分程度で読めますが、
 参加型ですので掛かる時間は流動的です。(2015/08/23記)

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09.「ばけばけど〜ん!」B4判8場面
 谷地元雄一・脚本 夏目尚吾・絵(童心社)

 
 きつねのコンちゃんが化ける練習をしています。
 頭に葉っぱを乗せ、腰をふりふり。
 「ばけばけ〜 どん!」
 美味しそうなみかんに化けたけど、しっぽが出ていて失敗!

 お友達もやってきて、一緒にばけばけ練習をします。
 みんなで上手に化けられるでしょうか?
(約2半分)

 乳幼児から楽しめる紙芝居です。
 お友達と二匹になるとサクランボ。
 『う〜ん、上手い!』と思わず感動。
 三匹では、何になるでしょうか?

 「ばけばけ〜 どん!」の掛け声の調子が良く、好きです。
 絵も可愛いですね。
 子どもたちも一緒に「ばけばけ〜」と参加してくれたら、
 すごく楽しいだろうな〜と思いました。

 舞台を使わずざっと読むと2分半程度。
 子どもたちが参加してくれたり、やりとりができれば、
 時間は流動的になるでしょう。(2015/08/23記)

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10.「ななつのほしのてんとうむし」B4判8場面
 今森光彦・作/写真(教育画劇)

 
 まず表紙。鮮やかな黄色い花をバックに、
 赤に黒い星のナナホシテントウが印象的です。

 ナナホシテントウのお母さんが卵を葉っぱに産み付けて、
 幼虫が孵ると何度も脱皮を繰り返し、
 やがて私たちの知っているナナホシテントウになります。

 危険を察知した時には臭い汁を出して身を守ります。
 そして、羽を広げて大空を飛ぶ姿は格好良いですね!


 私は普段、昔話の紙芝居を中心に使っていますが、
 科学紙芝居もたくさんあるようです。

 こちらの紙芝居は写真がとても美しいので、
 どこかで演じてみたいです。
 ただ、残念ながら、既に入手困難(事実上の絶版)のようです。
 (2018/07/13記)

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