01.「あなのはなし」B4判12場面 ミラン・マラリーク・原作 中野真典・脚本/絵(童心社)
*・゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・* 絵本「あなのはなし」ミラン・マラリーク作 間崎ルリ子・訳 二見正直・絵/穴(偕成社)
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昔々、ある所に赤い靴下があった。 靴下には穴が開いていた。 やがて、穴はどんどんどんどん大きくなって、 ついには靴下を呑み込んでしまった。 穴はぶらりと外に出掛けた。 穴が歩いて行くと、向こうからドーナツがやってきた。 穴とドーナツは一緒に歩いて行くことにした。 二人一緒なら、狼だって怖くないから。 それから、かえる・つばめ・ひつじに出会い、仲間は五人になった。 夜になり、五人は森の小屋で一晩泊まることにした。 さて、真夜中、狼がやってきた。 狼は、あっという間にドーナツとかえるとつばめとひつじの四人を 呑み込んでしまった。 最後に、狼はパクリと穴を呑み込んだ! すると、狼のお腹に穴が開いた。 そして、ドーナツとかえるとつばめとひつじの四人が飛び出してきた。 穴はどんどんどんどん大きくなって、狼をすっかり呑み込んでしまったのだった。 そして、五人は東を目指して旅を続けた。(約5分) ・登場人物:1つ+5匹 (穴・ドーナツ・かえる・つばめ・ひつじ・おおかみ) とても不思議な外国のお話です。解説によれば、 「おはしのろうそく4」(東京子ども図書館編・発行)に掲載されている 「あなのはなし」(間崎ルリ子・訳)を紙芝居化した作品であるとのことです。 「穴」は穴として存在しているのに、その実体はないところが面白いですよね。 でも、靴下に穴が開くと困るのは確かですp(´⌒`q) 絵本版もあります。仕掛け絵本になっています。 絵本の解説によれば、チェコの創作民話とのことです。(2014/12/21記) ↑このページの先頭に戻る |
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02.「しりやのめいじん」B4判12場面 望月新三郎・脚本 金沢佑光・絵 松谷みよ子・監修(童心社)
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ひょんなことから弓矢の名人にされてしまった百姓の若者。 殿様から、鴨狩に同行するよう命じられ…(約5分) ・登場人物:多い (若者・宿屋の人たち・殿様・家来たち) ラストのイラストは、面白いような怖いような… 三本の矢が順に当たる場面のページめくりが私には難しい。 でも、練習していつか演じてみたいです。 大人向けでも。 ↑このページの先頭に戻る |
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03.「かわうそときつね」B4判12場面 堀尾青史・作 松島わき子・絵(童心社)
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山に住むキツネと川に住むカワウソが、 互いにご馳走に呼び合うことにした。 カワウソはキツネに魚をご馳走した。 だが次の日もその次の日も、 キツネは神様から「空を守れ」「地を守れ」と任されたと言い、 空や地面を見つめるばかりでご馳走をしてくれない。 また次の日、キツネはカワウソから魚の取り方を教わる。 キツネはカワウソに言われた通り、一晩中池にしっぽを垂らす。 しっぽは氷に嵌ってしまい、きつねは降参した。(7分) ・登場人物:2匹 (きつね・かわうそ) 可愛い絵です。 冬のお話。 ↑このページの先頭に戻る |
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04.「てつだいねこ」B4判12場面 水谷章三・脚本 大和田美鈴・絵(童心社) |
おじいさんとおばあさん、 そしてネズミとりが得意な猫のタマが仲良く暮らしていた。 だが、年月が流れ、年を取ったタマは寝てばかり。 田植えで忙しい時期、寝ているタマを見て、おばあさんは思わず、 「タマはいいねえ。猫の手も借りたい時に寝ていられる」と言ってしまう。 田植えが始まった。 すると、見たこともない可愛い娘がきびきびと働いている。 若者たちは、娘に良いところを見せようと大張り切り。 田植えは早々と終わった。だが、娘は…(約6分) ・登場人物: (おじいさん・おばあさん・若者×3) 色白で可愛い娘の正体は、もちろんタマ。 若者たちのマドンナになってしまうところが愉快です。 さて、恩返し後、正体に気付かれたタマは姿を消します。 日本の昔話ではお約束のパターンですが、 やはり寂しく感じますね。 ラスト、タマに良く似た子猫が おじいさんとおばあさんの許へやってきます。 ほのぼのとした昔話です。 第43回(2004年)五山賞受賞作品。 残念ながら、現在は入手困難のようです。(2014/04/29記) ↑このページの先頭に戻る |
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05.「にじになったきつね」B4判12場面 川田百合子・脚本 藤田勝治・絵(童心社)
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昔、ゴロザエモンといういたずらぎつねがいた。 ゴロザエモンは、お地蔵さんに化けてお団子を食べたりしていた。 ある時、村外れに住む病気のおじいさんが、 「虹を見たい」と言うのを聞いて、ゴロザエモンは虹に化けてみせる。 虹を見たおじいさんは、大喜び! だが、ゴロザエモンは段々疲れ、たるんだ虹になってしまう。 「逆さ虹だ!」とおじいさんはまた大喜び。 更におかしな形に変わる虹を見て、 おじいさんは嬉しくてすっかり元気になったのだった。(約5分) ・登場人物: (ゴロザエモン・子ども×3・おじいさん) 病気のおじいさんをいたわるゴロザエモンの、心温まるお話です。 ラスト、ゴロザエモンのすみかに、 可愛い時の手紙が添えられたおいなりさんが届きます。 ※静岡県に伝わる民話。 ゴロザエモンは人気のキャラクターで、 数々のお話が伝わっているとのことです。(2014/04/29記) ↑このページの先頭に戻る |
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06.「たのきゅう」B4判16場面 渋谷勲・脚本 藤田勝治・絵(童心社)
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昔、「たのきゅう」という名前の旅役者がいた。 母親が病気になったので、 親方から暇を貰って家に帰ることにした。 たのきゅうは母親に芝居を見せたいと思い、 芝居で使う着物や鬘も一緒に持って出かけた。 峠の途中で夜になった。 すると突然、ひげの爺様が現れた。 爺様に名を聞かれ、「たのきゅう」と答えるが、 「タヌキ」と聞き間違えられてしまう。 実は、爺様の正体は恐ろしい「うわばみ」。 「タヌキが化けるところを見たい」とうわばみに言われ、 芝居の道具を使って次々と侍やお姫様に扮して見せるたのきゅう。 すっかり感心したうわばみは、うわばみの弱点を教えてくれる。 たのきゅうも弱点を聞かれ、「大判小判」と答える。 さて、母親の病の原因が、 うわばみの毒だったことを知ったたのきゅうは…(約7分) ・登場人物: (たのきゅう・親方・茶店のばあさま・うわばみ・おっかさん・村人) 「饅頭怖い」系のお話です。 うわばみの迫力を表現するのが難しい… 大人の方向けにも。(2014/05/02記) ↑このページの先頭に戻る |
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07.「チョコレートカステラだいじけん」B4判16場面 かこさとし紙芝居傑作選 北田卓史・画(童心社)
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古いお寺に大きなチョコレートカステラが落ちていました。 ありんこのチイちゃんは大喜び。 お友達を連れてきます。 救急車・消防車・パトカーも駆けつけて、大騒ぎ。 働く車もたくさんやってきました。 チョコレートカステラをクレーン車で吊り上げたその時…(約6分) ・登場人物: (チイちゃん・チメちゃん・チナちゃん・医者・消防士・警官・科学者) 可愛いお話で、テンポ良く読めます。 最後はちょっとかわいそう… 働く車がたくさん出てくるところが楽しいですね。 対象年齢は幼稚園生位でしょうか。(2014/05/02記) ↑このページの先頭に戻る |
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08.「おまめくんぱちぱちー」B4判8場面 とよたかずひこ・脚本/絵 三石知佐子・監修 (童心社)
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ねこさんが上手にジャンプ! おまめくんと一緒に、ぱちぱちー いぬさんがお手をして、えらい! おまめくんと一緒に、ぱちぱちー 最後は、ご飯を全部食べたおまめくんにぱちぱちします。(約2分) 赤ちゃんから楽しめる紙芝居です。 舞台を使わずにざっと読むと2分程度で読めますが、 参加型ですので掛かる時間は流動的です。(2015/08/23記) ↑このページの先頭に戻る |
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09.「ばけばけど〜ん!」B4判8場面 谷地元雄一・脚本 夏目尚吾・絵(童心社)
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きつねのコンちゃんが化ける練習をしています。 頭に葉っぱを乗せ、腰をふりふり。 「ばけばけ〜 どん!」 美味しそうなみかんに化けたけど、しっぽが出ていて失敗! お友達もやってきて、一緒にばけばけ練習をします。 みんなで上手に化けられるでしょうか?(約2半分) 乳幼児から楽しめる紙芝居です。 お友達と二匹になるとサクランボ。 『う〜ん、上手い!』と思わず感動。 三匹では、何になるでしょうか? 「ばけばけ〜 どん!」の掛け声の調子が良く、好きです。 絵も可愛いですね。 子どもたちも一緒に「ばけばけ〜」と参加してくれたら、 すごく楽しいだろうな〜と思いました。 舞台を使わずざっと読むと2分半程度。 子どもたちが参加してくれたり、やりとりができれば、 時間は流動的になるでしょう。(2015/08/23記) ↑このページの先頭に戻る |
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10.「ななつのほしのてんとうむし」B4判8場面 今森光彦・作/写真(教育画劇) |
まず表紙。鮮やかな黄色い花をバックに、 赤に黒い星のナナホシテントウが印象的です。 ナナホシテントウのお母さんが卵を葉っぱに産み付けて、 幼虫が孵ると何度も脱皮を繰り返し、 やがて私たちの知っているナナホシテントウになります。 危険を察知した時には臭い汁を出して身を守ります。 そして、羽を広げて大空を飛ぶ姿は格好良いですね! 私は普段、昔話の紙芝居を中心に使っていますが、 科学紙芝居もたくさんあるようです。 こちらの紙芝居は写真がとても美しいので、 どこかで演じてみたいです。 ただ、残念ながら、既に入手困難(事実上の絶版)のようです。 (2018/07/13記) ↑このページの先頭に戻る |