『かみそりぎつね』小沢正・文 野村たかあき・画(教育画劇)
「日本のおばけ民話えほん」シリーズです。 昔々。 そうべえさんは、キツネが女の人に化けるところを目撃します。 キツネは道端のお地蔵さんまで赤ちゃんに化けさせると、 赤ちゃんを抱いてすたすたと一軒の家の中へ。 あろう事か、キツネはその家の家族と談笑しているではありませんか。 そこで、そうべえさんはキツネの正体を暴こうとしますが、キツネは死んでしまいます… 何と、キツネではなく、本当にその家の娘さんだったのです!? 娘を殺されて激怒する家の人達。 絶体絶命のそうべえさん。 そこに現れたお坊さんが、ある提案をします。 さて、その提案とは… とんでもない事態を引き起こしてしまうそうべさんにハラハラドキドキ! そして、時空を突き抜けたようなぽっかりとしたラストシーンは味があります。 途中、言葉が荒い(悪い)箇所がありますので、気になる方もいらっしゃるかもしれません。 私も気になりますが、やはり面白さに負けて読んでしまいます。 私は小学校では二学年で読んでいますが、大人まで十分楽しめます。 よそのおはなし会へ出掛ける時には必ず持って行く大好きな絵本です。 それから、一二年生ですと「かみそり」を知らないお子さんがいる時がありますので、 読み始める前に簡単に説明をするようにしています。 多分、私が一番回数多く読んでいる絵本です♪ |