「きつねとたぬきのばけくらべ」松谷みよ子・文 ひらやまえいぞう・絵(童心社)
昔、こっちの山のきつねが 向こうの山のたぬきに手紙を書いた。 「化け比べをしよう。すぐにお宮の前まで来い」と。 きつねはきれいな花嫁さんに化けた。 そして、しゃなりしゃなりと歩いてお宮の前まで来ると、 美味しそうなおまんじゅうが一つ落ちていた。 きつねが思わずおまんじゅうに飛びつくと…! 優しい語り口の昔話で、小さなお子さんからおすすめです。 きつねとたぬきの表情が豊かで可愛いです。 頓智のきいた結末は、大人も楽しめると思います。 ラストシーン、「ぐえんこぐえんこ」と泣くきつねがとても可愛らしいのですよ♪(2013/04/01) |