◇めんどりペニー◇

niwatori

 「めんどりペニー」ポール・ガルテン・作 谷川俊太郎・訳(童話館)

 ある日、めんどりペニーが落葉をひっかいていると、
 どんぐりが落ちて来て頭に当たりました。

 「まあ大変! 空が落っこってくる!!
 ペニーは空が落ちてくる事を王さまに知らせるため、お城へ向かいます。
 途中で出会った、おんどりロッキー、かものラッキー、がちょうのルーシー、
 しちめんちょうのラーキーもペニーと共にお城へ急ぎます。

 そして最後に出会ったのはきつねのロキシー。
 ロキシーはお城への近道を教えてくれますが…



 あっと驚くブラックな結末で、思わずにやりとしてしまいます。
 軽妙な文章で、鳥達やきつねの仕草や様子がとても生き生きと描かれています。

 私は特に、近道に誘う時のロキシーや、
 ラストの幸せそうなロキシーと奥さんと子供達の表情が大好きです。

 が、何年生ぐらいに向いているかと考えると、少し迷う絵本です。
 繰り返しの言葉のリズムの面白さは低学年向きですが、
 ブラックなラストを面白いと感じられるのは高学年かと思います。
 (一〜二年生ですと「かわいそう!」という感想になるような気がします)

 私は教室で読む時は高学年で、もしくは(本好きの子供が集まる)おはなし会で読むようにしています。
 (↑あくまでも私見です)

 こちらのファイルを書くためにネットで改めて調べたのですが、
 やや入手困難な状況のようです。
 昨年(2010年)に私が取り寄せた時は普通に購入できたのですが…

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