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〜〜 歴史修道会ミステリ2 〜〜


私は、修道士が探偵役として活躍する歴史ミステリが大好きです。
前のページでは修道士たちが活躍する小説をご紹介しましたが、こちらのページは異端審問を扱った小説をご紹介しています。
時代の性質上、残酷で凄惨なシーンが多く描かれていますので、ご注意下さい。

※タイトルクリックで紹介欄へジャンプします。(2015/06/06記)〜随時加筆します。

尚、管理人は歴史・キリスト教に関しては素人です。記載内容に間違いがありましたらお許し下さいませ。

   1.聖灰の暗号
   2.我らの罪を許したまえ



1.「聖灰の暗号
 帚木蓬生(新潮文庫)

 cross 現代&14世紀 南仏   

 cross ドミニコ会

聖灰の暗号(上巻) [ 帚木蓬生 ]
価格:594円(税込、送料無料)




 現代の歴史学者が中世の異端カタリ派の謎を追う、歴史サスペンスミステリ。
 修道院が舞台ではありませんが、主な登場人物の一人が14世紀のドミニコ会修道士です。


 【あらすじ】
 歴史学者の須貝彰は、南仏の図書館で中世の異端カタリ派に関する古文書を発見した。
 それは、ドミニコ会修道士が記録したカタリ派に関する希少な手稿だった。

 須貝は、精神科の女医・クリスティーヌと共にカタリ派の謎を追う。
 だが、須貝に関わった人々が次々に不審な死を遂げ…


 【この物語について】
 物語は、須貝と14世紀のドミニコ会修道士レイモン・マルティの二人の視点から、交互に描かれ進行します。     

 須貝彰は、歴史学者で、フランス語とオキシタン語に堪能。
 レイモン・マルティが書き残した羊皮紙に秘められた暗号を解き、
 更に、隠された手稿を発見すべく、カタリ派ゆかりの地を旅します。

 一方のレイモン・マルティは14世紀のドミニコ会の修道士。
 カタリ派信徒の話すオキシタン語と、教会の公用語のラテン語が堪能で、異端審問の通訳を務めました。
 カタリ派の聖職者や信徒と接する内に、心情が変化し秘密の手稿を書き残しました。


 13世紀の頃の南フランスでは、異端とされていた「カタリ派」が広く信仰されていました。
 ローマ教皇はアルビジョワ十字軍を南フランスに派兵し、カタリ派信徒に対する大虐殺が行われました。
 1244年、カタリ派最後の拠点モンセギュールの山砦が陥落し、多くのカタリ派信者が火刑に処せられました。
 作中の古文書は、1316年に記されたことになっています。

 カタリ派の信条・教義や迫害の実態を記録した古文書が公になることを恐れる「ある人々」によって、
 関係者が次々に消されていきます。
 これは怖い…

 読みながら、親切な協力者の中に実は敵が紛れているのではないかと疑心暗鬼になったり、
 ハラハラドキドキのし通しでした。
 更に、私も秘密を知った一人として消されてしまうのではないか…と、びくびくしてしまいました…

 もちろん、作中に登場する古文書(手稿)はフィクションですから、本作もフィクション。
 秘密を知ったからといって、消されることはない筈…(多分)


 【カタリ派について】
 カタリ派は、10世紀半ば、フランス南部とイタリア北部で活発になった民衆による宗教運動。
 カタリ派に関する資料はほとんど残っていないため、教義の詳細は不明だが、
 当時のカトリック教会の聖職者の堕落に対抗したのが起源と思われる。
 1028年の教会会議で正式に異端とされた。
 12世紀には比較的穏健にカトリックへの復帰を求められていた。
 1209年、「アルビジョア十字軍」の編成。
 1229年、カタリ派に対抗するため、異端審問制度が始まる。
 1244年、カタリ派最後の砦モンセギュール陥落。多くの信者が火刑に処せられた。
 1330年以降、異端審問の記録からカタリ派の名前は消えた。(2016/05/29記)

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