「100万回生きたねこ」佐野洋子・作/絵(講談社)
100万回死んで100万回生きたとらねこがいました。 ねこはある時は王様のねこ、ある時は船乗りのねこ、またある時は小さな女の子のねこでした。 100万人の飼い主がねこが死んだ時泣きましたが、ねこは一回も泣きませんでした。 ある時ねこは野良猫で、誰のねこでもありませんでした。 ねこは白いねこに出会い、そばにいたいと望みます。 望みは叶い、白いねこはたくさんの可愛い子猫を産みました。 そして時は流れ、白いねこは動かなくなりました。 ねこは初めて泣きました。 ねこもまた動かなくなり、二度と生き返りませんでした… 私が一番好きな絵本です。 と言うより、私が絵本を大好きになったきっかけとなった絵本です。 もしこの絵本に出会えてなかったら、図書ボランティアの世界にも入っていなかったかもしれません… 初めて読んだ時、魂をぎゅっと掴まれて揺さ振られたような感覚を覚えました。 涙が止まりませんでした。 この素晴らしい絵本のただ一つの困ったところは、 私が号泣してしまうのでおはなし会で読めない事ですね…(2011/09/17) |