◇いぬとねこ◇

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 「いぬとねこ」ソ・ジョンオ・再話 シン・ミンジェ・絵 おおたけきよみ・訳(光村教育図書)

  韓国の昔話です。

   むかしむかし。
   おばあさんは、助けたすっぽんの背に乗って竜宮城へ。
   竜宮城で歓待を受け、さて帰る日。

   おばあさんが貰ったのは「竜王の玉」でした。
   この玉に願うと豪邸でも豪華な食事でもなんでも出てきます。

   そして、期待をたがえず意地悪ばあさん登場。
   あっという間に玉を盗まれてしまいます。
   おばあさんは貧しい暮らしに逆戻り。

   そこでおばあさんに飼われていた犬と猫が
   川向うに住む意地悪ばあさんの元へ玉を取り返しに出向きます。
   猫は泳げないので犬の背に乗って川を渡ります。

   さて、意地悪ばあさんの豪邸の門の前に犬を待たせ、単身忍び込む猫。
   猫はネズミの王様を人質にとり、ネズミたちに玉を探せと命じます。
   取り返した玉を、猫はひとまず口の中へ。

   再び猫を背に乗せて犬は川を渡ります。
   が、玉を取り返したかどうか聞いても答えない猫に、犬は怒って背中を大きく揺らします。
   川に落とされそうになり、つい「玉は口の中にある」と答えてしまう猫。

   もちろん玉は川の中へポチャン…!
   犬はそそくさと家に帰ってしまいますが、猫は川辺を探し回ります。
   そして偶然見つけたサケを食べると、サケのお腹から玉が出てきました。

   おばあさんはその後も犬も猫も可愛がりましたが、やはり猫の方をより可愛がりました。
   こうして犬は家の外で、猫は家の中で飼われるようになったのです…という物語です。



  犬と猫が登場しますが、ネズミを使って玉を取り返した猫の功績が大きいので、
  猫カテゴリーに入れました。
  猫は知恵もあり義理堅い動物として描かれています。
  (何となく猫の方が飽きっぽいイメージがありますが…)

  若干長めですが、話の展開が小気味良く、飽きさせないので、低学年でも大丈夫だと思います。
  (私は中学年で読む事が多いです)
  もちろん、大人の方にも楽しんで頂けると思います。

  特に出だしが「浦島太郎」に似た展開なので、すっとお話の世界に入っていく事が出来ます。
  (乙姫様と違って)竜王様が太っ腹なところが面白いですね。

  川に玉を落としたり、さかなのお腹の中から玉が出てくるシーンは
  他の昔話も彷彿とさせて興味深いです。

  また、犬が「モンモン」、猫は「ヤオン」と鳴くなど、
  日本とは鳴き声が異なるところも楽しんで貰えると思います。

  読み語りでは重要なポイントですが、文字が見易く、文章も読み易いです。
  大きな教室では絵が見えにくい点が残念ですが、
  お話が面白いので十分カバーできると思います。
  登場人物、犬や猫やネズミたちのとぼけた表情がとても面白いです。(2012/08/22)

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