「おつきさまこんばんは」林明子(福音館書店)
小さな子供が大好きな「いないいないいばあ」系の絵本です。 夜、屋根の上に二匹の猫が登ったよ。 暗い空が少しずつ明るくなり、顔を出したのはお月さま。 「おつきさま こんばんは」 雲さんが出てきてお月さまの顔が見えなくなった。 「だめだめ くもさん どいて」 雲さんはお月さまとちょっとお話をしていたのですって。 まん丸お月さまが笑っている。 「おつきさま こんばんは」 藍色の背景の中に月の光が穏やかに満ちています。 お月さまは微笑んだり、困ったお顔になったり、 表情がくるくる変わって面白いです。 主役はお月さまですが、 シルエットで描かれている二匹の猫たちの姿も愉快です。 雲にびっくりしたり、仲良く二匹並んでいたり… 裏表紙には「あっかんべー」をするお月さま。 お茶目です。 多分、小さいお子さんはここで「あっかんべー」をしてしまうのでしょうね。 親子で遊べる絵本です。 また、小さめのサイズですので、小さいお子さんの手にも馴染みやすいです。(2012/08/23) |