「いぐいぐいぐいぐ」梶山俊夫・作/絵(フレーベル館)
初版は1977年。 2013年にフレーベル館復刊絵本セレクションから復刊されました。 生暖かい風の吹く夕暮れ。 人を食う気満々の三つ目が、 べったらべったらやってきた。 向こうからは、油一升ぶら下げた娘が、 ぺたらぺたらやってきた。 「おまえを食ってやる」と三つ目。 「食われても良いけど、 これを飲ませるから首を伸ばして見せてくれ」と娘。 「いぐいぐいぐいぐ(以下略)と早口で唱えろ。 この首は何ぼでも伸びる」と三つ目。 三つ目は油をつるつると飲み干した。 さあ、娘は唱える。「いぐいぐいぐいぐ…」 三つ目の首が伸びる。 娘は唱え続け、田んぼのカエルも唱え始めたから、 しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるう… 三つ目の首は何ぼでも伸びていく。 伸びて伸びて伸び続け、さあ、どうなる…? 「いぐいぐいぐいぐ」の呪文はもちろん、 リズミカルな言葉がとても楽しいです♪ さて、この後、三つ目はどうなるでしょうか? 答えは画面をスクロールして下へ。 ネタバレになりますので、ご注意下さい。 伸びて伸びて伸び続ける三つ目の首。 ばあさまが鎌でチョキリと切った。 三つ目の首はそれでもどこまでも飛んでいく。 そして、土の中に潜ってしまった。 そしたらとうとう○〇〇になってしまったそうな。(2013/07/08) |