◇いぐいぐいぐいぐ◇


 「いぐいぐいぐいぐ」梶山俊夫・作/絵(フレーベル館)

  初版は1977年。
  2013年にフレーベル館復刊絵本セレクションから復刊されました。

   生暖かい風の吹く夕暮れ。
   人を食う気満々の三つ目が、
   べったらべったらやってきた。

   向こうからは、油一升ぶら下げた娘が、
   ぺたらぺたらやってきた。
   「おまえを食ってやる」と三つ目。
   「食われても良いけど、
   これを飲ませるから首を伸ばして見せてくれ」と娘。

   「いぐいぐいぐいぐ(以下略)と早口で唱えろ。
   この首は何ぼでも伸びる」と三つ目。
   三つ目は油をつるつると飲み干した。

   さあ、娘は唱える。「いぐいぐいぐいぐ…」
   三つ目の首が伸びる。

   娘は唱え続け、田んぼのカエルも唱え始めたから、
   しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるう…
   三つ目の首は何ぼでも伸びていく。

   伸びて伸びて伸び続け、さあ、どうなる…?



  「いぐいぐいぐいぐ」の呪文はもちろん、
  リズミカルな言葉がとても楽しいです♪

  さて、この後、三つ目はどうなるでしょうか?
  答えは画面をスクロールして下へ。
  ネタバレになりますので、ご注意下さい。










   伸びて伸びて伸び続ける三つ目の首。
   ばあさまが鎌でチョキリと切った。

   三つ目の首はそれでもどこまでも飛んでいく。
   そして、土の中に潜ってしまった。
   そしたらとうとう○〇〇になってしまったそうな。
(2013/07/08)


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