「しにがみさん」野村たかあき・作(教育画劇)
落語絵本です。(柳家小三冶・落語「死神」より) 若い夫婦が赤ちゃんを授かった。 だが、あまりにも貧乏で、男は死んでしまいたくなる。 そこに現れたのは死神。 死神は、死神が見えるようになる力を男に授けてやった。そして、男に医者になれと勧めた。 死神が病人の枕もとにいれば、助からない。 死神が足元にいれば、助かる。更に呪文を唱えれれば、死神はいなくなるのだ。 男は医者となり、たちまち大金持ちに。 だが、贅沢三昧をして、また一文なしになってしまう。 困り果てた男は、金に目がくらみ、死神を出し抜く真似をする。 だが、その代償は、想定の範囲外だった… 面白い上に、大好きな野村たかあき氏の木版画で、お気に入りの一冊です。 落語ですから、「オチ」が重要です。 おはなし会ではラストを丁寧にゆっくり読むよう心掛けていますが、 もしかしたらピンとこない子もいるかも…と思う事があります。 (こういう時、『どうなったの?』『え、死んじゃったの?』と聞いてくれる子がいると、 ありがたい…)(2012/08/23) |