◇かじやとようせい◇
「かじやとようせい(スコットランドの昔話)」三宅忠明・再話 萩太郎・絵(福音館書店)
スコットランドの昔話です。 お見せできなくて残念ですが、表紙はおしゃれな赤いタータンチェックです。 鍛冶屋の息子が妖精にさらわれ、 妖精が鍛冶屋の息子に化けてしまいます。 父親は賢い老人から知恵を授かり、妖精を追い出し、 その後妖精の丘へ出掛け、無事息子を取り戻します。 いわゆる「取り替え子」物語です。 ◆「取り替え子」◆ 取り替え子 (とりかえこ、英語:Changeling)とは、ヨーロッパの伝承で、 フェアリー・エルフ・トロールなど伝承の生物の子と、 人間の子供が秘密裏に取り替えられること、 またその取り替えられた子のことをいう。(Wikipediaより) 幻想的な物語で、父親が妖精の正体を見破るところは劇的で、 私は好きなお話です。 が、ブログのこちらの記事「トラウマになった絵本」でご紹介したトピ(掲示板)を見ると、 『怖い』と感じる方もいらっしゃるようです。 そこで、私なりに『怖い』理由を考えてみました。 ・子供が醜い妖精に取って代わられてしまう。 ・父親が妖精を暖炉に投げ込むシーンが衝撃的。 ・全体的に不気味な雰囲気? 自分が怖いと感じないので判断が難しいですが、 こういったところが怖いのではないかと思います。 私は高学年を対象に読んでおります。(2011/07/19) |