「さくら」長谷川摂子・文 矢間芳子/絵・構成(かがくのとも絵本 福音館書店)
主人公は一本の桜の木、ソメイヨシノです。 春、満開の花。小鳥が花の蜜を吸いに訪れます。 そして花が散り、緑の葉がぐんぐん大きくなります。 赤いサクランボがなりますが、ソメイヨシノの実は小さくて苦い。 夏。たくさんの虫たちが来てにぎやかに。 秋には、赤や黄色におめかし。 冬。春を待ちながら静かに生きている。 春風と共に赤ちゃんの芽が伸び、そして……見事な花が咲きました! ソメイヨシノを主人公に、科学的に桜の一年を描いた絵本です。 1ページ1ページ非常に緻密で美しいイラストで、額縁に入れたくなります。 春のおはなし会で、是非読みたい一冊です。(2011/09/26) |