「そばせい」川端誠(クレヨンハウス)
落語絵本です。 お江戸のおそば大食いチャンピオン・清さん。 もりそばを四十食べる事から、「そば清」と呼ばれていた。 さて、ある日、ひょんな事からもりそば五十を五両で食べる賭けを持ち掛けられた。 四十五は食べられるだろうが、五十は無理だと困ってしまった。 そこで清さん、そばの本場・信州で研究して回った。 偶然出会ったのは、「うわばみ」が漁師を一飲みする衝撃の場面。 何と、うわばみが赤い草を舐めると、膨れ上がった腹が元通りになった。 清さん、これは良い物を見つけた、と赤い草を持ち帰った。 賭けの当日。 自信満々の清さんは「そば六十を十両」で食べる賭けに挑む。 四十六まで食べ、苦しくなった清さんは、ちょっと席を外して赤い草を舐めるが… 子どもの頃から大好きなお話です。 私もそばが好きなので、「もりを食べるのが格好いい」と思っていました♪ 赤い草は、消化を助ける薬ではなく、実は「人間を融かす薬」でした。 絵本のラストは、「そばが羽織を着ている」イラスト。 このイラストを怖いと感じる方(子供も大人も)、結構いらっしゃいます。 私は面白いのですが…★ 私は高学年のクラスで読んでおります。 伝統的なお話を子供たちにも伝えたいと思います。(2012/08/24) |