「ゆきむすめ」内田莉莎子・再話 佐藤忠良・画(福音館書店)
子どものいないおじいさんとおばあさんがいました。 ある雪の日、二人は雪で女の子を作りました。 とても可愛い雪娘ができました。 すると突然、雪娘がにっこり微笑んで動き出したではありませんか! 二人はびっくり、大喜びしました。 雪娘はみるみる内に大きくなり、 賢く美しい娘に育ちました。 でも春になると、雪娘は家に閉じ籠るようになりました。 夏になり、女の子たちが 「森に遊びに行こう」と雪娘を誘いに来ました。 雪娘は嫌がりますが、おじいさんたちに勧められて、 仕方なく出掛けました。 女の子たちは花を摘んで遊びますが、 雪娘は一人で小川の水で足を冷やしていました。 夜になりました。 女の子たちは焚火をしました。 そして、焚火の飛び越えごっこを始めました。 一人飛びました。 二人、三人と飛び、雪娘の番になりました… 儚く空へと消えてしまう雪娘… 美しく切ない物語です。 こちらのお話とイラストは、「おおきなかぶ」と同じ 内田莉莎子さんと佐藤忠良さんです。(2013/01/27)
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